東京都 介護職の求人動向は?

東京都の介護職の求人動向は?介護職の採用状況や離職防止の取り組みを紹介


東京都の介護職の求人動向とは?常に日本の文化をリードし続ける東京都。一見にぎやかな都内の暮らしにも、高齢者人口の増加や介護人材不足などの課題がひそんでいます。今後の介護人材の需要や、早期離職を防止するための介護事業所の取り組みなど、東京都の介護職の雇用状況をご説明します。

東京都の求人動向

介護職の求人動向を知る前に、東京都の全職種の雇用状況を見ていきましょう。

東京都の全職種における有効求人倍率

厚生労働省が発表している東京都の全職種における有効求人倍率は以下のとおりです。

■東京都の有効求人倍率の推移[1]

東京都の有効求人倍率の推移

有効求人倍率とは、ハローワークに登録されている「求職者」に対する「求人数」の割合のこと(新卒者は省く)。数値が「1」を超えると求職者よりも求人数が上回っていることを表します。

たとえば、上のグラフでは2019年は1年を通して2倍以上をキープしているので、「2019年の東京都は、常に求職者1人につき2件以上の求人があった」ということがわかりますね。

東京都では、あらゆる職種において採用活動は活発に行われているようです。

東京都の職種別の求人動向

次に、厚生労働省が発表している、2019年4月の東京都における職業別の有効求人倍率をご紹介します。

■東京都の職業別の有効求人倍率[2]

東京都の職業別の有効求人倍率

東京都の職業別の有効求人倍率は、「保安」が1番高く、約15.5倍でした。保安とは、自衛官、警察官、消防官のほか、道路交通誘導員なども含まれます。

これは、求職者1人に対して15件以上の求人があったということで、東京都では、保安の職業が圧倒的に人材不足であることがわかります。

続いて第2位は「建設など(6.01倍)」、第3位は「サービス(介護職など)(5.84倍)」でした。

人口の高齢化が問題となっている東京都では、やはり介護職などの有効求人倍率は高くなっているようです。

それでは、東京都の介護職の求人動向について詳しく見ていきましょう。

東京都の介護職の求人動向

東京都の介護職の求人動向

東京都の高齢化は年々進み、それに伴って介護人材の需要も高まっています。

現在の東京都では、十分な介護職員数を確保できているのでしょうか?

ここでは、東京都の介護業界の現状と、今後の介護人材の需要についてご説明します。

東京都の介護業界の有効求人倍率

厚生労働省の発表によると、2019年4月の介護業界の有効求人倍率は7.24倍でした[3]

これは、求職者1人につき7件以上の求人があったということで、実際の数値では、求職者3,328人に対して24,099件もの求人がありました。

すでに深刻な人材不足を抱えている東京都の介護業界。今後、どれくらいの介護人材を確保する必要があるのでしょうか。

需要はどれくらい?今後の東京都の介護職

■東京都の高齢者人口の推計[4]

東京都の高齢者人口の推計

2015年の東京都における65歳以上の高齢者人口は約301万人、東京都の総人口に占める割合は22.7%でした。

高齢者人口は今後も増え続け、2025年には高齢者人口は約325万人、認知症を有する人は約56万人になるという推計も発表されています。

それに対して、2025年の東京都の介護職員数の需要は約22.7万人、供給は約19.1万人と推測され、約3.5万人の介護職が不足すると言われています。

東京都の介護職の採用状況

先ほどお伝えしたように、2019年4月には1人につき7件以上の求人があった東京都の介護業界。

求人活動が活発に行われる一方、実際の採用率などはどのようになっているのでしょうか。

■東京都の介護事業所の採用・離職率[5]

介護職 ホームヘルパー(訪問介護員)
採用率 24.7% 14.9%
離職率 20.1% 13.2%
増加率 4.6% 1.7%

この表から、東京都の介護職・ホームヘルパーの離職率は高く、人員が確保しづらい状況であることがわかります。

離職するまでの期間も短く、介護職では43.5%、ホームヘルパーでは24.5%の方が1年未満で離職していると報告されています。

東京都では「従業員が不足している」と感じている介護事業所が約65%にものぼり、早期離職防止のために下記のような方策を立てている介護事業所もあるようです。

  • 本人の希望に応じた勤務体制にするなど労働条件の改善に取組んでいる・・・59.6%
  • 職場内の仕事上のコミュニケーションの円滑化を図っている・・・49.8%
  • 残業を少なくする、有給休暇を取りやすくするなどの労働条件の改善に取組んでいる・・・57.2%

このように、労働条件の改善に取組んでいる職場を選んだり、東京都が推進している介護職への就労支援などを利用すれば、無資格・未経験の方でも介護の仕事をはじめやすいかもしれませんね。

では、実際の求人例を見てみましょう。

■東京都の無資格・未経験OKの求人例

2019年度の東京都における介護業界の平均年齢は49.8歳でした。全国平均が48.8歳なので、東京都では、より年齢の高い方が介護業界で活躍されていることがわかります。

介護職は家事の経験などが活かせ、40~50代の方でも就職しやすい職種です。介護職にご興味のある方は、一度チャレンジしてみませんか?

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