京都府 介護職の求人動向とは?

京都府の介護職の求人動向を解説。未経験から介護職への就職・転職を成功させるには


京都府の介護職の求人動向をご存じですか?京都府では約6割の介護事業所が人手不足を感じ、採用活動が盛ん。介護職の労働環境改善にも積極的に取り組む京都府で、未経験でも好条件で就職・転職するためのヒントをお伝えします。

京都府の介護職の求人動向は?

京都府で、「介護職として働こうかな」とお考えの方のために、京都府の求人動向をお伝えしましょう。

京都府は、新名神高速道路の開通事業などの影響もあり、一部地域では雇用市場は拡大しているものの、全体的にはやや厳しい状況と言えるでしょう。

就職・転職のしやすさの指標となる有効求人倍率(求職者1人あたりの求人数の割合)を見ても、全国では全職種の平均は1.09倍なのに比べ、京都府は1.03倍とやや低い数値です。[1]

でも、介護職は少し事情が違います。京都府の、ある月の求人動向を見てみましょう。

■京都府の求人動向[2]

項目 全職業 介護関連
求人募集数 27,005件 2,223件
求人者数 26,973人 806人
求人倍率 1.0倍 2.76倍

京都府では、介護職やホームヘルパー、ケアマネジャーを含む「介護関連」の職業が求人数全体の約1割近くを占めています。さらに、有効求人倍率は2.76倍と高い数値。これは、介護関連の仕事を希望するなら、1人につき3件近い求人があるということです。

この状況は一時期に限ったことではありません。

京都府の有効求人倍率の推移をご覧ください。

■京都府の有効求人倍率の推移[3]

京都府の有効求人倍率の推移

京都府の介護職の有効求人倍率は、過去何年も全職種の約2倍をキープし続けている上、数値がどんどん上昇しています。つまり、介護職は安定して売り手市場だということです。これから介護職をめざすなら、求人が多いと職場の選択肢が広がってありがたいですよね。

一方、グラフからは、介護職の不足が深刻化している様子もうかがえます。京都府では、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年には、高齢化率は30%以上、介護が必要な高齢者は10万人を超えると予想されており、介護人材の確保が急がれているのです。

介護職は求められているだけに、給料や待遇で好条件を提示している介護事業所もあるでしょう。未経験OKの求人も多く、採用されやすい状況であると考えられます。

京都府で介護職への就職・転職をお考えの方はチャンスです。「未経験だから…」と臆することなく、介護職にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

京都府の介護職の労働環境は?

京都府の介護職の労働環境は?

「京都府で介護職の求人が多いとはいえ、いざ採用されても辞めずに続けていけるか不安…」と感じる方もいるでしょう。

京都府では、長く働き続けられるよう、介護職の労働環境改善に力を入れている介護事業所がたくさんあります。

(公財)介護労働安定センターの調べによると、以下のような取り組みが多く行われているようです。[4]

  • 給与水準の向上(42.9%)
  • 残業を減らす・有給を取りやすくするなど労働条件の改善(67.6%)
  • パート・アルバイトから正社員への転換の機会がある(49.5%)
  • 悩みや不満などの相談窓口がある(53.3%)

※()内は各取り組みを行っている京都府の介護事業所の割合

この他、介護人材を育てる取り組みとしては、

  • 教育・研修計画を立てている(70.1%)
  • 採用時の教育・研修を充実させている(43.7%)

といったものがあり、いずれの実施状況も全国平均を上回っています。研修をしっかりしてくれるなど、教育体制が整っている職場なら、介護職が未経験でも安心して働き続けることができそうですね。

京都府には無資格・未経験OKの求人もたくさんありますが、給料だけでなく、残業の有無や研修があるかなどもしっかりチェックしましょう。

では、実際の求人を見てみましょう。

■京都府の無資格・未経験OKの求人例

でも、本当に働きやすい職場環境かどうか、求人情報だけでは判断しづらいですよね。

次の章では、京都府の職場環境を見極める方法をお伝えしましょう。

京都府で働きやすい介護施設を探すには?

京都府で、介護職として働きやすい職場を探したい方は、「きょうと福祉人材育成認証制度」[5]に注目してみましょう。

「きょうと福祉人材育成認証制度」とは、介護人材の確保や介護職の労働環境改善のために京都府が設けた制度。介護職が働きやすい職場かどうかを、3段階で見極めることができます。

  • 【段階1】人材育成に取り組むことを宣言
  • 【段階2】京都府が定めた基準(研修要綱・キャリアパス・給与など)を満たす
  • 【段階3】ICT導入や保育施設の設置など、よりよい労働環境を整える

京都府では、1~3のそれぞれの段階での介護事業所の取り組みの支援や、登録・認証・公表などを行います。

認証された介護事業所は、京都府が積極的に広報するほか、ホームページでも確認できます。

京都府で気になる介護求人を見つけたら、認証されているかチェックしてみましょう。

京都府で未経験から介護職をめざす方は、給与や雇用形態、夜勤の有無といった労働条件が希望に沿うのはもちろん、将来は介護福祉士への道筋もあるなど、スキルアップ制度も整えている求人を探してくださいね。

注釈

[1]出典:「一般職業紹介状況(令和3年9月分)/厚生労働省」※2020年9月~2021年9月の1年間。季節調整値。受理地別。新規学卒者を除きパートタイムを含む※平均値は当社が算出

[2]表は「求人・求職バランスシート(令和3年9月分)/京都労働局」を参考に当社が作成

[3]グラフは「京都府福祉人材確保総合事業について/京都府」を参考に当社が作成

[4]出典:「令和2年度 介護労働実態調査結果 都道府県【京都府】版/公益財団法人 介護労働安定センター

[5]出典:「きょうと福祉人材育成認証制度の概要/京都府

※本文中に記載の施策は2021年12月時点のものであり、今後、内容が変更する可能性があります

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