神奈川県 介護職の求人動向は?

神奈川県の介護職の求人動向は?優良な介護事業所を見分けるための県独自の取り組みなども紹介


神奈川県の介護職の求人動向とは?すでに総人口の4人に1人が65歳以上の高齢者である神奈川県。県の介護事業所では採用活動が活発になっていることが予想されますが、実際はどのような状況なのでしょうか。近年の介護業界の就職・離職率や有効求人倍率などから、神奈川県の介護業界の求人動向を解説します。

神奈川県の介護職の求人動向

横浜や鎌倉、湘南など、幅広いジャンルの観光名所を持つ神奈川県。観光客が集まり賑やかな一方、県民の高齢化は着実に進んでおり、介護のニーズが高まっています。

求められているだけに、これから介護職を目指す人にとっては、求人がたくさんある有利な状況ではないでしょうか。

神奈川県の介護業界の求人動向を知るために、介護職やホームヘルパー、ケアマネジャーなどを含む介護業界の有効求人倍率を調べてみました。

■介護業界の有効求人倍率(全国上位8位)[1]

介護業界の有効求人倍率(全国上位8位)

厚生労働省の調べによると、2018年10月における神奈川県の介護業界の有効求人倍率は4.74倍と、全国トップ8に入る高さ。

東京都(7.38倍)や愛知県(6.23倍)に比べると低く感じますが、求職者1人に対して4件以上の求人がある売り手市場です。

では、神奈川県の介護業界の労働状況をくわしくご説明しましょう。

神奈川県の介護職の不足状況と人材確保の取り組みとは

神奈川県の介護職の不足状況と人材確保の取り組みとは

神奈川県の介護業界の労働状況がわかる資料をいくつかご紹介します。

■神奈川県の介護事業所の採用・離職率[2]

介護職 ホームヘルパー
採用率 22.2% 12.9%
離職率 17.3% 11.3%
増加率 4.9% 1.6%

上の表は、(公財)介護労働安定センターによる神奈川県の介護事業所の採用・離職率の調査結果です。

介護職・ホームヘルパーともに、せっかく採用されても高い割合で離職していることがわかります。

この状況を、神奈川県の介護事業所は、どのように感じているのでしょうか。

■神奈川県の介護事業所の人材に対する過不足状況 [3]

神奈川県の介護事業所の人材に対する過不足状況

やはり、過半数の介護事業所で「従業員が不足している」と感じているようですね。

このような状況をうけて、神奈川県の介護事業所では以下のような取り組みを行っています。

■神奈川県の介護事業所の早期離職防止や定着促進のための取り組み[4]

  • 残業を少なくする、有給休暇を取りやすくするなどの労働条件の改善…64.6%
  • 本人の希望に応じた勤務体制にするなどの労働条件の改善…64.0%
  • 職場内の仕事上のコミュニケーションの円滑化…52.8%

これらのほかにも、賃金水準の上昇や悩み・不満の相談窓口の設置など、神奈川県の介護事業所ではあらゆる角度から労働環境の改善を行っています。

このように、職場の環境改善に前向きな神奈川県の介護業界なら、就職・転職する際にも働きやすい職場が見つかる可能性は高いかもしれませんね。

それでは次に、そんな神奈川県の介護業界で働く人々についてご紹介します。

神奈川県の介護業界で働いているのはこんな人

この章では、神奈川県の介護職やホームヘルパー、ケアマネジャーなど、介護業界で働いている人々の平均年齢や前職についてご説明します。

(公財)介護労働安定センターの調べでは、介護業界で働いている人々の平均年齢は51歳でした。全国平均が48.8歳なので、少し高めですね。[5]

職種別の全国平均では、介護職は46歳、ホームヘルパーは53.7歳であることから、神奈川県の介護業界でも40~50代が活躍していることが予想されます。

人材不足の介護業界では、未経験でも採用されやすい傾向があります。実際、神奈川県の介護業界で働く人々の約1割が無資格です。

介護職は、無資格・未経験から始めても、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの介護の資格取得によりキャリアや給料を上げていけます。

資格取得を支援してくれる職場もありますので、「未経験だから」と臆することなくチャレンジする価値は十分あります。

■神奈川県の資格取得支援のある求人例

介護職・ホームヘルパーは家事の経験などを活かせる職種。セカンドキャリアとして始める人もたくさんいます。

無資格・未経験の方も、子育てなどでブランクがある40~50代の方にも広く門戸が開かれているのが介護業界なのです。

未経験・無資格で介護職をめざす方におすすめ!優良な介護事業所が一目でわかる「かながわ認証」

神奈川県の介護事業所では、職場の労働環境の改善が進んでいるようですが、未経験・無資格の方が働きやすい職場を見分けるのは難しいですよね。

そんな時に役立つのが、「かながわ認証」[6]です。

かながわ認証とは、積極的に労働環境改善や人材教育を行い、それらについて一定の水準を満たしている介護事業所などを認証するという、神奈川県の独自の取り組みです。

認証された中から優良な介護事業所などを選考し、奨励金(1事業所100万円)を交付する「かながわベスト介護セレクト20」もあります。

かながわ認証、かながわベスト介護セレクト20に選ばれた介護事業所は、神奈川県のホームページで発表されています。

優良な介護施設・介護事業所などがあらかじめわかるのは、介護業界で就職・転職を考えている方にとってはとてもラッキーなことですよね。

神奈川県で介護の仕事をはじめる方は、かながわ認証を受けている優良事業所が求人を出していないか、ハローワークや求人サイトでぜひ探してみましょう!

注釈

[1] グラフは「介護労働の現状/厚生労働省」を参考に当社が作成 ※数値は原数値。介護関連職種は、ホームヘルパー、介護支援専門員、介護福祉士などのこと

[2][3][4][5]出典:「令和元年度 介護労働実態調査結果 都道府県版/(公財)介護労働安定センター 神奈川支所」表・グラフは出典を参考に当社が作成

[6]出典:「かながわベスト介護セレクト20・優良介護サービス事業所「かながわ認証」について/神奈川県

※本文中に記載の施策は2021年5月時点のものであり、今後、内容が変更する可能性があります

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